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『お母さんのような、お父さん』の巻 [こども]

結婚した頃は、ご飯も炊けず、家事は一切できなかった忍者ですが、
私の、愛のある厳しい(?)指導によって、今では炊事洗濯掃除と、何でもこなします。

家事を仕込みすぎて、すっかり「専業主夫」志望になってしまったのは、失敗でした・・・
仕事が嫌いで、家にいるのが大好き。
お願いだから、日曜日の夜になると不機嫌になって、暗い顔をするのを止めてほしい・・・

「明日からまた仕事だ、つまりそれは俺にとっては死を意味する・・・」

等々、憂鬱そうにつぶやかれると、うっとうしくて(涙)

そんな忍者、妊娠中から、鬼コーチとして何かと口をだしてきていましたし、
「この人、子供が産まれたら、世間でいうところの、『イクメン』になるんだろうなぁ」
と思っていましたが、予想以上でした。

母乳がでないことを除けば、私より子育てに熱心。
”お母さんのような”お父さん、です。

産後、退院してからずっと、双子と一緒な部屋で寝起きし、
ほぼ2時間おきだった夜中の授乳やオムツ換えも、必ず起きて一緒にやってくれました
(私が寝たふりをして、忍者に全部やらせたことも、一度や二度ではありません・・・)
授乳後、なかなか寝てくれない時は「君は寝てていいよ、僕が寝かしつけるから」と。

赤ちゃんが生まれると、仕事に支障が出るからと、一人別の部屋で寝るようになる
お父さんも多いと聞きますが、忍者は毎日、睡眠不足で仕事に行っていました。

毎日、会社から帰宅後に、育児日記を読んで、双子の一日の生活を知るのが楽しみで、
便秘や湿疹などがあると、育児書を読んで症状や対策を調べていました。

土日は、朝からずっと双子の世話。
お風呂もずっと、忍者が入れていました。

双子にメロメロで、ずーっと遊んでるし、ほっぺたとかにチューを繰り返すし
(双子にとっては,迷惑で仕方ないことでしょう・・・)
私より忍者が育児休暇をとったほうが、皆がハッピーだったんじゃないか、と思いました。

私と双子が里帰り中は、寂しくて4キロも痩せた忍者。

双子も6ヶ月になった今では、夜中のオムツ換えや寝かしつけは全部忍者。
私は忍者に「オムツ替えたからおっぱい飲ませて」と起こされ、
寝ぼけながら双子の近くに移動しておっぱいを飲ませ、
そのままおっぱい全開で寝てしまうのですが、
気がつくと布団がかけられていたりします・・・

「ショウ君におっぱい飲ませて」って言われたのに、
寝ぼけて間違えてシュン君に飲ませようとして、
せっかく寝ていたシュン君を起こしてしまい、
「そっちじゃなーい」
と怒られたことも・・・

以前は、私が双子の近くで寝ていたのですが、
「君は寝ているだけで、寝相の悪い双子に布団をかけなおしたり、
夜中に起きてオムツを替えたりしないから、僕が近いほうに寝ます」
と、寝る位置も交代させられてしまいました。

ニュースで「イクメンは男性ホルモンが低下する」という記事を読みましたが、
もともと、”思春期の中学生女子”みたいな性格の忍者は今、
男性ホルモンが相当低下しているに違いありません。

そして、私は”お父さんのような”お母さん。
母乳は出すけど、子育てはいい加減だし、おおざっぱ。
子育ての目標は低く、”最低限、死なせないようにすれば何とかなる”と思っているほど・・・

妊娠中、他のママさんの出産記などを読んでいて、
「生まれた瞬間から母性があふれ出てきて、子供が愛しくて涙がとまりませんでした」
などと書いてあるのを見て、自分もそうなるのかなぁ、なんて漠然と思っていましたが、
帝王切開で出てきた双子を見ても、しごく冷静で、
産後も、双子のお世話をしながら、母や忍者が何かと双子に話しかけているのを横目に、
私が、ただただ無言で、黙々と双子のお世話をしていたら、母に
「あんた、何かしゃべりかけなさいよ」
と注意される始末・・・

でも、正直言って、赤ちゃんに何を話していいか分からなくて。
逆に、皆、なんであんなに話すことがあるんだろう、と不思議で仕方ありませんでした。

母や忍者は、双子が可愛くて仕方ない様子で、
「何でそんなに手放しで可愛がれるの?」
と質問して、変な顔をされたりしました・・・

育児雑誌なんかには、「歌を歌ったり、手遊びをしたりしましょう」って書いてありますが、
なにを歌っていいか分からないし、手遊びも一個も知らないし。

(私みたいに、初めて赤ちゃんと触れ合う機会が、自分の出産。って人、多いんじゃないかな。
少子化に歯止めをかけたいなら、女性には、ある一定の年齢になったら、
妊娠・出産・子育ての実践的研修を受ける機会を提供すればいいのに。
先輩ママさんの話をたくさん聞かせてあげて、大変さばっかりじゃなくて、
子育ての楽しさや、得られるものも教えてあげてほしいなぁ。)

子供が可愛くない訳じゃないのです。
子供の代わりに死ねといわれたら、喜んで死にます。
(忍者の代わりには、到底死ねないけど)

人生で、自分の命なんか簡単に捨ててもいいと思えるくらい、
大事な人が2人もできるなんて、不思議だけど、嬉しいことです。

こんな、母性あふれる忍者に、
「もし次に子供ができて、また双子だったらどうする?」
と聞いてみたら
「それはもう、”いよいよ僕が家庭に入る時がやってきた”、って思う」
と・・・

もういっそ、子供も産んでくれればいいのになぁ。
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